婚姻率が低下する中、増加の一途をたどる再婚率。
厚生労働省が発表した【平成28年度 人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」の概況】によると、平成27年の婚姻数のうち「夫婦のどちらかが再婚・共に再婚」が占める割合は26.8%。
なんと、約4組に1組は再婚です。
離婚も再婚も珍しくない時代になってきましたね。
バツイチの彼氏、彼女と付き合っていて再婚、となった時に気になるのは結婚式。
今度は、再婚カップルの挙式率についてご紹介しましょう。
リクルートブライダルが発表した「結婚総合意識調査2017」(2016年4月~2017年3月に結婚した全国の20~49歳の既婚者と、調査より1年以内に結婚式に出席したゲストを対象)によると、結婚を機にセレモニーを行ったカップルは85.2%。
そのうち、新郎・新婦ともに初婚者の挙式、披露宴・披露パーティ実施割合(いずれかを含む)は72.1%、いずれかまたは両方再婚者は38.9%でした。
どちらか、もしくは両方が再婚カップルのセレモニー実施率は、初婚カップルの約半分となっています。
再婚だから気後れする…と感じるカップルが多いのかもしれませんね。
今回は再婚の結婚式は迷惑なのか、上手に実施するコツを含めてお伝えしていきます。
Contents
再婚の結婚式は迷惑に思われる?
ここでは、再婚の結婚式は迷惑に思われるのかについて、お伝えします。
相手が初婚なら理解は得やすい
自分が再婚なら「結婚式なんてもういいや」と感じるかもしれませんが、相手が初婚の場合はそちらの意思を尊重する必要があります。
結婚は当人同士の契約とはいえ、互いの家の意向を無視するわけにはいきません。
特に相手が初婚の場合は、我が子の晴れ姿を心待ちにしていたご両親や親戚の方々がいらっしゃるかもしれません。
挙式をしない場合は、そのことで義実家との関係が悪くなることがないよう注意が必要です。
再婚同士の挙式の場合は状況によりますが、相手が初婚なら「まあ仕方ないよね」と周囲の理解も得やすいもの。
相手や相手の家が挙式を望むのであれば、叶えましょう。
最初の結婚が死別か離婚かでも変わる
周囲の理解を得やすいかどうか、で言えば、最初の結婚が終わった理由にも左右されます。
死別であればもちろん祝福されての再婚となるでしょうが、自分が原因での離婚の場合は反感を持たれても仕方ありません。
「おめでとう」と口では祝ってもらえるかもしれませんが、式や披露宴への出席はしてもらえない可能性があります。
祝う気持ちはあっても出席には抵抗がある場合も
離婚の経緯から再婚に至るまでを全て知っていて応援していてくれたような友人なら喜んで出席してくれるでしょうが、全員がそうだとは限りません。
挙式へ出席する、となったら服やメイクなどの支度にもお金が掛かるもの。
また再婚の場合は初婚に比べて年齢も高めなので、友人達も家庭を持っていることが多いでしょう。
人によっては、教育費や住宅ローンの支払いなどで余裕がない時期に差し掛かっていることも。
そんな状況でご祝儀を包むことに抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
また、一度目の結婚式に参列してくれた方の場合は、二度目の出席に抵抗を感じることも多いようです。 スポンサーリンク
ご祝儀はもらう?もらわない?
再婚の挙式へ出席するかどうかで、最大の抵抗を感じるポイントはやはりご祝儀。
ご祝儀はいいから、ただ祝ってもらいたい…と感じる方には心苦しいところですよね。
でも避けては通れない問題ですから、ご祝儀をいただくかどうかは前もってきっちりと決めておかなければなりません。
二人で話し合って「ご祝儀はいただかない」ことにした場合は、必ずそのことを招待状に明言しておきましょう。
ただ、その場合は挙式や披露宴にかかる費用は全額自己負担となりますので、注意が必要です。
相手が初婚の場合、相手に合わせて一般的な結婚式と同様にいただくこともあります。
相手方は包んでくださるでしょうが、再婚側は抵抗を感じる方もいらっしゃるでしょう。
その場合は、理由は述べず欠席を選ばれることが多いもの。
自分側の席が埋まらない可能性は考慮しておく必要があります。
ご祝儀を頂いてしまった場合は
ご祝儀を辞退する旨を明言していても、包んでくださる方はいらっしゃいます。
その場合にはお断りせず、ありがたくいただいておきましょう。
その後、同額のお返しをお送りするとスマートです。
お祝いごとの席ですし、式の場では相手の面子を立てるよう心掛けましょう。 スポンサーリンク
再婚での挙式はご祝儀の扱いが重要に
ご祝儀はいいから祝って欲しい…と願っても、相手方の状況があったり費用の問題があったりと、実現はなかなか難しいもの。
披露宴はせずに挙式のみ、祝儀はなしの会費制パーティーなど、セレモニーの形には色々あります。
デリケートな問題ですが、素敵な式を挙げるためにも相手とよく話し合って一番いい形を見つけましょう。
以下は、今回参考にしたリクルートブライダルの資料です。
引用した再婚者の挙式率のほか様々なデータが収録されていますので、ぜひ挙式の参考になさってくださいね。
「結婚総合意識調査2017(リクルートブライダル総研調べ)」
http://bridal-souken.net/data/SG/msgi2017_release.pdf
※2016年4月~2017年3月に結婚した全国の20~49歳の既婚者と、調査より1年以内に結婚式に出席したゲストを対象に、結婚に対する意識や結婚式などセレモニー実施状況、ゲストの状況を調査しています。