「育児」とは何かと改めて考えたことはあるでしょうか。
「育児」とは、小学校入学前までの乳幼児を育てることを指すそうです。
ではそれから先はなんて言うの?と思いますが、新生児から子供を育てることは「子育て」という言い方になるようです。
次に、「ノイローゼ」という言葉が浮かんだ時、ご自身の中でどのように思われるでしょうか。
「精神的に参っている」「疲れて精神的なコントロールができない」
そんな風に思い、今もしかしたら感じている人もいるかもしれません。
本来なら直面したくないノイローゼという現実。
言葉自体は浸透していますね。誰しも耳にしたこと位はあると思います。
実はこの「ノイローゼ」という言葉、お医者様はほとんど使うことがないそうなのです。
では何という言葉を使うのか?
ノイローゼとはドイツ語で、一般的には「神経症」と呼ばれます。
神経症とは、感覚とか感情といったものが、自分の持つキャパシティを超えていっぱいいっぱいになってしまうことで、心がとっても苦しく痛めつけられてしまうことなのです。
今回は育児ノイローゼについてお話していきます。
育児ノイローゼとは?
育児ノイローゼというのは近年本当によく耳にします。
ドラマでもこの育児ノイローゼを題材にしたものを多く見かけます。
ドラマだから大袈裟に作ってあるのだろうと思うほど極端な内容だったりもしますが、実はそんなことはないのです。
今、誰にも相談できず、悩んではいませんか?
完璧に子育てをしなくてはいけないと思い込んでいませんか?
育児ノイローゼだと診断されるまでに追いつめられるのは、原因がたくさんあるのです。
でもその一つ一つの堅く結ばれた紐をゆっくりと解いていけば、全部は解けなくてもきっと今より心が軽やかになるはずです。
今辛くて心がぎゅううっと締め付けられている方。
一つだけでも紐を緩めてみませんか。
まずは何が自分を苦しめてしまっているのか、考えてみましょう。
私は育児ノイローゼかも?こんな経験ありませんか?
子供が目の前で泣いているのに、何も反応できずにボーッとしていることはありませんか。
イライラして感情をぶつけてしまうのはよくありませんが、その行動には気力が見えます。
でも、ただ泣いている子を見つめるだけ…。
やる気が起きなかったり、気力が沸かずに無表情になってしまっていませんか。
突然涙が出てきていませんか。
真夜中に子供がグズって泣き続けていて一緒に泣いてしまった経験は、もしかしたらある方もいるかもしれません。
眠いのをこらえて一生懸命抱っこして子守歌歌って…でも全然寝てくれなくて悲しくなって泣いてしまったという話はよく聞きます。
でもそうではないのです。
なんでもない、ふとした瞬間に涙がこぼれ落ちる。
泣いている我が子の前でボーっとして突然涙が出る。
どうして泣いているのか、なぜ涙が出るのか。わからなくてつらい。
授乳中はなかなか夜熟睡できないものですが、常に眠りが浅くだるさばかりが残る日が続いていたらとても危険です。
睡眠不足から連鎖して、思考能力も下がってしまいます。
ちょっとしたことでもイライラしてしまいます。
眠たいですよね。一日に何度もする授乳や哺乳瓶を持ち赤ちゃんの首を支えることで手首も痛いし、おかげで自分の首も肩も凝りっぱなしで辛いはずです。
常に抱っこ紐をして家事やお出かけをしているから腰も悲鳴をあげていますよね。
グッスリ、両手両足を大の字に広げて眠りたい。
でも、眠れない。
今機嫌よく目を覚ましている子供を誰かが代わりに見てくれるわけではないし、昼間頑張ってる旦那さんに迷惑をかけないように自分が全部やらなきゃいけないと思っていませんか? スポンサーリンク
どうして育児ノイローゼに?その原因とは?
育児ノイローゼは、弱音を吐かずに頑張ってる人ほど陥りやすいのだと思います。
当然ながら、世の中のママはみんな頑張っています。
常に笑顔でいられる育児などないでしょう。
一人で全てを抱え込んで、孤独に頑張りすぎてしまうことが育児ノイローゼになってしまう大きな原因です。
でも、ノイローゼという、痛みが自分の心の範囲を超えてしまう状態にはなる人とならない人がいることも事実です。
うまく、吐き出せていますか?
妊娠が分かったときから、理想の子育てを頭に描いてそこに近づくために必死ではありませんか。
初めての子だと特に、同じ6月生まれなのにどうしてうちの子はまだハイハイしないのだろう。
これは成長が遅いのだろうか、自分の育て方が悪いのか。
何かハイハイするためにやるべきことがあるのだろうかなどと、他の子と自分の子を常に比べて落ち込んで焦っていませんか。
いつも部屋を綺麗に片づけていたのに、散らかる部屋を見てイライラが募っていませんか。
トイレも食事もスマホでメールも、いつも片手間で中途半端。
職場に復帰するために、保育園への提出書類を書くのもままならずにやりっぱなし出しっぱなし。
ただ寝ているだけのときはまだよかったものの、ハイハイしたりつかまり立ちをしだすともう片時も目が離せない。
苦しい日々を自分だけですべて抱え込んでいませんか?
自分だけだと思わずに話してみる事で改善を!
世の中のママさんの中には、安心や協力を得られないで苦しんでいる方がたくさんいると思います。
自分で辛いなと思った時、苦しくて泣きたくなった時、思い切って周りの人に手助けを求めてみましょう。
ご家族の協力は得られていますか?
私の嫁もずっと家にいるのに旦那さんに甘えてはいけないと思い込んでいました。
でもそんなことはありません。
もしかしたら、旦那さんは反対に手伝うよと言うタイミングを逃しているだけかもしれません。
手伝って欲しいとSOSを出してみませんか。
友人や、公共施設の集いを利用してみませんか。
同じ悩みを持ったママのお友達ができて、話ができるようになるかもしれません。
心療内科を受診してみることも一つの案です。
あなたは頑張っているから、苦しいのだと思います。
頑張りすぎないでください。
時には手を緩めて、少し肩の力を抜いて楽しく育児ができるといいですね。