新しい年が明けて春の気候を感じるようになると、特に耳にするようになるのが「花粉症」です。
花粉症は、れっきとした病気で近年患者数は増加傾向にあるようです。
日本人の約4割もの方たちが悩まされている花粉症。
そのメカニズムとは?
まだ乳幼児の子供がいるけれど、この子たちもなる可能性がある?ならにようにする対策はあるの?
今回は、子供から大人までかかる可能性がある病気である「花粉症」について考えます。
Contents
花粉症ってなに?
花粉症とは、季節性アレルギー性鼻炎のことを言います。
花粉症の症状を引き起こすと言われている植物は約60種類にも及び、その花粉が飛散する時期にだけ症状が現れます。
代表的なアレルゲンとしては、スギ、ブタクサ、シラカバ、ヒノキ、カモガヤなど。
その中でもよく聞く「スギ」の花粉を取り上げてみましょう。
スギの花粉は丸くて突起があります。
花粉の大きさはというと、髪の毛の太さを直径1ミリとすると約1/30ミリほど小さいものとなります。
スギの木は戦後にたくさん植えられ、伐採されずに今開花の適齢期を迎えているそうで、飛散の量が増えている原因でもあるのですね。
花粉症って子供もなるの?
花粉症の症状は、年齢を問わず現れます。
驚くことに、実際に0歳~4歳児でも、花粉症と診断された子は多くいるのです。
花粉症は、体の中にそれ相応の量の花粉が取り込まれることで発症します。
まだ言葉をしゃべれない赤ちゃんはもちろん、きちんと思いを伝えられない小さい子供は辛いままになってしまいます。
様子をよく観察し、下記のチェックリストに当てはまる項目が多いようならすぐ病院へ連れていきましょう。
もしかしたら花粉症かも?チェックリスト
ア、いびきをかくことが多い
イ、鼻をよく触っている
ウ、集中力が落ちている
エ、鼻がジュルジュルしていて息をしづらそう
オ、鼻を拭いていることが多い
カ、鼻血をよく出すようになった
キ、鼻を触っていることが多い
ク、夜グッスリと眠れていないようだ
ケ、朝の寝起きがいつもより悪い
コ、症状がすでに7日間以上続いている
風邪との区別がつきにくいのが花粉症です。
子供の場合は特に鼻水や鼻づまり、ムズムズして鼻をいじりすぎることによる鼻血などが主な症状になります。
ひどいときは目がかゆくて手でクチュクチュしたり、頭がボーッとすることもあるため学校や園生活に影響が出てしまいます。
これらのチェックは正しい診察とは異なりますので、早めに耳鼻科へ行き診断を受けましょう。 スポンサーリンク
花粉症への対策4選
花粉症を発症しないために、また発症してしまった場合は飛散する花粉を体内に取り込まないために、対策を練る必要があります。
効果的な対策についていくつか紹介します。
マスクをする
外出時の定番です。
今は種類も豊富で、肌触りのいいものや息苦しさを軽減してくれるものまでたくさん店頭に並んでいます。
子供用はまだまだ数も少なので、給食で使うような布のタイプの可愛いマスクを常につけておくといいですね。
つけることに慣れていないと、どうしてもいやがることがあり外してしまう子も。
そんな時は、エアーマスクというものがあります。
スプレーすることで花粉をよせつけずに、通常のマスクをつけているのと同じ効果が期待できるそうです。
これは大人にもオススメですね。
接客のお仕事の方などマスクをつけたままいられない場合もあるかと思います。
一度試してみてはいかがでしょう。
空気清浄機を使う
家に帰っても花粉症の症状が収まらないのは、花粉を家に持ち帰っている可能性が高いです。
そんな時に有効なのが空気清浄機を使うことです。
空気清浄機は、空気中の花粉やハウスダストなどを吸い取ってくれます。
空気清浄機には様々な種類がありますが、自分の部屋の広さやメンテナンス性などを考慮して購入することをおススメします。
室内の空気中に花粉が舞うことのないよう、常につけておくといでしょう。
洗濯ものは室内干しをしよう
せっかく晴れた暖かな日は外に洗濯物を干したくなりますが、家族に花粉症の人がいる場合は特に、飛散量の多い時期の外干しは控えておきましょう。
室内で扇風機を回す、除湿機を利用する、お風呂場や洗濯機についていれば乾燥機を利用するなどですね。
私は以前、春頃になると、週末にコインランドリーへ行っていました。
下着類や急ぎのものは室内干しでなんとか毎日乾かしていましたが、その他は土曜日に大量に洗濯をし、カゴ二つ分ほどを持ってコインランドリーへ。
一番大きい容量の乾燥機であれば全部一度に乾かしてくれます。
1時間利用して、1000円前後です。
これにより花粉をはたく必要もなく、1時間待てばホカホカに乾いた洗濯物を持って帰宅できるためストレスフリーです。
当然出費はかさみますが、小さいものをなるべく自宅で室内干しをするなど工夫をし、サイズの小さい乾燥機を利用することで利用料も減ります。
なにより、花粉を体内に取り込まないという根本の解決には一番だと私は思います。
室内干しはどうしても匂いが気になりますが、今は室内干し用洗剤も多数販売されてますので、チェックしてみてください。 スポンサーリンク
花粉用メガネも効果的
子供の通学班を見送っていると、少し特殊な幅広でスキマのない透明眼鏡をかけている子をみかけます。
大人の知り合いにもかけて予防してる人がいますが、かけるのとかけないのでは全く違う、かければ「目のかゆみ」が格段に減ると手放せないようです。
子供用も手軽に手に入れられるので、辛そうであれば試してみてください。
まとめ
目がかゆいからといって擦り続けていると、手についた花粉を目に運んでしまい永遠にかゆみから逃れられません。
視力にも大きな影響を与えかねないので、きちんと眼科を受診しましょう。
うちの子供は一度受診し、目薬を処方してもらいました。
いつ発症するかわからないという恐怖はありますが、きちんと予防することで子供たちも生活がしやすくなるはずです。
家族で協力して、飛散の多い季節だけでも徹底した予防策を取りましょう。