大事な友達から結婚の報告を受けた時は、すごく嬉しいですよね。
でも「おめでとう、式には絶対呼んでね!」なんて自分のことのように喜んでいたら、スピーチの大役を頼まれてしまった…なんてことも。
披露宴でのスピーチは新郎新婦の人柄を素敵に紹介する素晴らしい機会。
それだけに責任を感じて「何を話せばいいの…?」となってしまうのは仕方ないことですね。
今回は初心者の方でも安心して友人スピーチに臨めるよう、スピーチの方法や禁句、例文をご紹介します。
Contents
スピーチって何を話すの?|基本の流れを把握しよう
スピーチを引き受けたのはいいけれど、一体何を話せばいいのか全く分かっていない…。
そんな方のために、まずはスピーチの基本的な構成をお伝えします。
まずは「祝福の言葉」と「自己紹介」を
スピーチの最初は、まず新郎新婦への祝福の言葉を伝えましょう。
そのあとに、自己紹介として自分の立ち位置を伝えます。
【例文】
「Aさん(新郎)、Bさん(新婦)、本日はご結婚おめでとうございます!
このようなおめでたい席で一緒にお祝いできることを、心から嬉しく思います。
私は○○と申します。
新婦のBさんとは幼稚園で出会い、仲良く一緒に育ってきました」
「本日は、誠におめでとうございます!
私は◆◆(会社名)の○○と申します。
新郎のAさんとは同期ですが、プライベートでも友人として親しくさせていただいています」
「ご両家ご親族の皆様、本日は誠におめでとうございます。
ただいまご紹介に預かりました○○と申します。
私と新婦のBさんとは高校時代にソフトボール部で…(以下略)」
自己紹介がメインではありませんので、長くする必要はありません。
二人の立ち位置が分かれば十分です。
自己紹介を終えたあとに「ひとこと、お祝いを述べさせていただきます」「本日は、一言お祝いを述べさせていただきたいと思います」などと加えるとスマートです。
新郎・新婦の人柄が伝わるエピソードを
挨拶と自己紹介を終えたら、メインである新郎新婦とのエピソードです。
人柄が分かる内容を選ぶのはもちろんですが、おめでたい席にふさわしい温かく明るい、新郎新婦を褒めるエピソードを選びましょう。
「一緒に悪ふざけをして先生に叱られた」なんてエピソードも、幼い頃のものなら笑い話になりますが、それ以上になると違う印象を与えることもあります。
判断に迷ったら選ばない方が無難です。
同様に、たとえ良いエピソードがあったとしても、新郎新婦の過去の恋愛についても話題にするのは避けましょう。
【例文】
「Bさんとは3年間バッテリーを組んでいた仲です。
Bさんはどんな球でもきっちり受け止めてくれる、素晴らしいキャッチャーでした。
指示もいつも的確だったので、おかげで思う存分好きなように投げることができました。
上手くいかない時でも『大丈夫』『次は行けるよ』と常に私のことを励まして、勇気づけてくれました。
私が3年間投げ続けられたのは、Bさんのおかげです。
見事な女房役をこなしてくれたBさんは、きっと家庭においても素晴らしい采配を見せてくれると信じています」
「Aくんとは大学時代に管弦楽部で出会いました。
彼はバイオリンで私はチェロで、『一度組んでみるか』と演奏してみたら思いのほか相性が良かったんです。
以来パートナーになりました。
彼はどちらかと言えば寡黙な人ですが大変誠実で、それが音にもよく現れていました。
とても伸びやかで素直で、私の合わせやすさを常に意識しながら弾いてくれるんです。
おかげで私はいつも、一緒に演奏する心地よさを心ゆくまで愉しむことができました。
Aくんなら、家庭においてもBさんを支える素晴らしいパートナーとして、これからの人生を奏でていけるでしょう」
新郎新婦の素晴らしい人柄が伝わる内容を、自分らしい言葉で伝えましょう。 スポンサーリンク
二人へのメッセージと締めの言葉を
エピソード披露が終わったら、二人へのメッセージと締めの言葉でスピーチは終了です。
最後まで気を抜かず、しっかりと祝福して終えましょう。
【例文】
「これからはAさんと支え合いながら、素敵な家庭を作ってくださいね。
末永くお幸せに!」
「嬉しいことも大変なことも、二人で乗り越えながら幸せな家庭を築いてください。
お二人の幸せを心から祈っています。
本日は、誠におめでとうございます!」
最後を分かりやすい言葉で締めることも大切です。
礼を加えると、周囲が合わせて拍手しやすくなります。
スピーチの分量はどれくらい?忌み言葉とは?
スピーチの分量は、3分~4分程度で十分です。
400字詰めの原稿用紙で2枚から3枚ほどが目安と言われています。
書き上げたら時間を計りながら何度か読み上げて練習し、時間内に収まるように原稿を調整しましょう。
スピーチでの忌み言葉は、「別れ」や不吉なことを暗示させるものです。
また重ね言葉も使わないようにしましょう。
【例】
忌み言葉:「別れる」「切る」「離れる」など
不吉な言葉:「死」「敗れる」「悲しむ」「四・九」など
重ね言葉:「別れ別れ」「繰り返し」「再び」など
中にはうっかり使ってしまいがちな言葉もあります。
書き上げたら必ずチェックしておきましょう。 スポンサーリンク
スピーチを成功させるポイント
スピーチを成功させるポイントは「下準備」と「練習」です。
スピーチを練る前に新郎新婦の情報をきちんと押さえておくのはもちろん、前後の人がどんな内容を話すのかを尋ねておきましょう。
エピソードが重なるようなら変更が必要です。
また、当日の段取り(いつ呼ばれてどこで話すか)も確認しておくとスムーズにスピーチへ移れます。
スピーチ原稿ができあがったら、内容をより上手に伝えられるように練習しましょう!
スピーチはお祝いの気持ちを伝える素敵な機会!
なにかと責任重大に思えるスピーチですが、大切な友達にお祝いを伝える素敵な機会です。
緊張しながらでも、一生懸命伝えた気持ちはきっと伝わるはず。要点を押さえて、素敵な祝福のスピーチをしてくださいね!